SEOとは?Webサイト制作時に意識すべきポイントとは?
SEOについて、よくお問い合わせいただくことがあります。まるで「自然に集客できる魔法」のように思っている方も多いのではないでしょうか?
SEOとは何なのか?実際にWebサイトを制作する時に何を意識したらよいか?考えてみます。
Contents
SEOとは?
SEOの目的
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と訳されます。つまり、自社のWebサイトを検索エンジンで上位に表示させるための施策や技術のことです。検索エンジンに上位表示させれることで、訪問者を飛躍的に増やすことができます。
SEOは「Google対策」
「検索エンジン最適化」と言っていますが、現在のところ「Google対策」と考えて問題ないです。Googleは検索エンジン世界シェアNo.1、また日本で人気のYahoo!もGoogleから提供されている検索エンジン技術を使用していることから、Googleを対策することで大きな効果が期待できます。
検索結果はGoogleのアルゴリズム(検索順位を決めるルール・計算方式)によって決まっているとされていますが、そのアルゴリズムの詳細は公開されていません。検索結果の公正性を保つためや、悪意のある行為(スパム、ランキングの操作など)を防ぐためです。
SEOのメリット・デメリット
SEOは「自然に集客できる魔法」と思われがちですが、そのメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。
メリット
- コスパが高い:一度上位表示されれば、広告費用をかけずに自然検索からのアクセスが増えます。そのため広告に依存しない集客が可能です。
- 長期的な効果:一度SEOで成果を上げると、長期間にわたり安定したアクセスが得られる可能性があります。
- 信頼性の向上:検索結果で上位に表示されることは、ユーザーにとって信頼性の高いサイトであると認識されやすくなります。
- ユーザー体験の向上:SEOを最適化する過程でサイトの使いやすさや速度も改善され、結果的にユーザー満足度が向上します。
デメリット
- 結果が出るまでに時間がかかる:SEOの効果は一朝一夕には現れず、通常数か月から1年ほどの時間が必要です。
- アルゴリズムの変動に影響される:検索エンジンのアルゴリズムが変更されると、順位が急激に変動するリスクがあります。
- 競争が激しい:特に人気のあるキーワードでは、多くの競合サイトが同じキーワードをターゲットにしているため、上位表示が難しくなります。
- 継続的なメンテナンスが必要:SEOの効果を維持するためには、コンテンツの更新や技術的な最適化を継続的に行う必要があります。
SEOを理解する
SEOを対策するにあたり、まずその概要を理解することが重要と考えています。
SEOはユーザーファースト
Googleの検索順位を決めるアルゴリズムは公開されていませんが、Googleの理念を理解することがSEOの本質と考えています。その理念として「Google が掲げる10の事実」が公開されています。
要約すると、「ユーザーの使いやすいWebサイトになっているか?」と「ユーザーにとって価値のある情報が提供されているか?」が重要とされています。
SEOにおけるGoogleが重要視する4つの評価基準
Googleから検索品質評価ガイドラインが公開されています。いわゆる「GoogleがどんなWebサイトを高く評価するか」の基準となります。
Googleからは4つの評価基準が示されており、一般的に「E-E-A-T」と称され、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略となります。(以前はE-A-Tでしたが、2022年12月にExperience(経験)」が追加された)
Webサイト運営者はE-E-A-Tを意識して品質向上を図ることで、SEOの効果が高まります。
SEOでおさえるポイント
SEOについては様々な施策が紹介されており、またSEO対策を専門にしているコンサルティング会社も存在するくらい重要度やニーズが高いものです。ただし各ビジネスにおいて目標や状況がそれぞれ異なるため、WebサイトのSEOだけに時間やお金をかけ過ぎるのは得策とは言えないと考えます。
まずはSEOを難しく考えず、Webサイトを制作や運営する上でおさえておきたいSEOのポイントを紹介します。
高品質なコンテンツをつくる
ユーザーに対して有益な情報を提供
ユーザーの問題解決につながる情報提供や提案、ユーザーの不安や疑問を解決できるデータに基づいたリサーチ記事や、詳細な製品レビューと比較情報など、ユーザーに対して有益な情報を提供することは非常に重要です。
逆に独自のコンテンツがなく内容が薄いWebサイトは低品質と判断される恐れがあるため注意が必要です。そのようなWebページが存在してしまう場合はnoidexタグを埋め込んでGoogleが巡回しないようにすることも考えます。
質の高い情報を提供
無断複製されたコンテンツや、ただ転載しただけのコンテンツなどは避けるべきです。付加価値のある情報を提供できていることが大切です。
ターゲットに向けた正しいキーワードを選ぶ
Webサイトのタイトルには、ターゲットが情報検索する時に用いるキーワードを入れることで、検索結果に表示しやすくなります。
検索エンジンにページの内容を正しく伝える
タイトル
タイトルタグ(titleタグ)は必ず使用してサイトのタイトルを記載することで「何のサイトか?」を理解してくれます。
正しい見出しを付ける
見出しタグ(hタグ)を正しく使用することで、検索エンジンがWebサイトの構成を正しく理解してくれます。順番が正しくないとユーザビリティが低いと判断される恐れがありますので、注意が必要です。
画像の説明も記載
altタグを使用して画像の内容を説明することで、検索エンジンが「その画像が何を示しているものなのか」を理解する手助けとなります。
使いやすさを重視する
ページの表示速度
ページが遅く表示されることはユーザーにとって非常に不便です。特にファイルサイズが大きい画像を多用するとページ表示速度が低下するため、適切な大きさの画像にする、画像を圧縮してファイルサイズを落とす、WebPを活用するなどの対応が有効的です。(WebP:GoogleがWebサイトの表示速度短縮を目的として開発した静止画像ファイル形式)
また読み込むデータが多いWebページは、まだ表示されていない画像の遅延読み込みも有効的です。
モバイルフレンドリー
パソコン、タブレット、スマートフォンなど、様々なデバイスでも見やすいWebページにしましょう。
適切な内部リンク
サイト全体がトップページ→カテゴリーページ→そして個別ページのように、論理的でわかりやすい階層構造を持つように設計することは重要です。
共通ナビゲーションからリンクすることで使いやすいWebサイトになります。(グローバルメニュー、フッターメニュー、サイドメニューなどにリンクを設置する)
またアンカーテキストは適切な文章にします。クリックしたのに全く違うページだったら不便なだけでなく離脱につながってしまいます。(アンカーテキスト:リンクが貼られているテキスト)
まとめ
SEOはすぐに売り上げ向上などの効果がでる「自然に集客できる魔法」ではありませんが、長期的な視点で考えると多くのメリットがあります。なによりSEOを意識してWebサイトを制作・運用することで、ユーザーが見やすく使いやすいWebサイトになります。
今回はWebサイト制作時におさえてくSEO対策を紹介しました。ただしSEOと呼ばれる施策は他にも沢山あり、様々なサービスから提案されていますので、ビジネスの目的や状況に応じてどの程度まで対応するかをご検討されることをおすすめいたします。